みなさんは缶詰をキャンプ飯に取り入れていますか?近年のキャンプブームでお手軽なキャンプ飯としても注目が集まっている缶詰。しかしその缶詰の温め方として「直火調理」は避けるべきとのこと。
日本缶詰びん詰レトルト食品協会という業界団体もそのHPでも直火での加熱はしないよう注意喚起がされている。
https://www.jca-can.or.jp/useful/qa
三幸貿易のツイッター投稿が注目される
上記投稿には「缶は金属腐食を防ぐ為、樹脂でコーティングされており、BPA(ビスフェノールA)が多く使われます。BPAは一般的用途での溶出はほとんどありませんが、120度を超える加熱では溶け出します」とあり、湯煎を推奨している。
どんな健康被害の懸念が?
厚生労働省はHPで『ビスフェノールAについては、近年、動物の胎児や産仔に対し、これまでの毒性試験では有害な影響が認められなかった量より、極めて低い用量の投与により影響が認められたことが報告されたことから、妊娠されている方(これらの方の胎児)や乳幼児がこの物質を摂取すると影響があるのではないかという懸念が持たれています。欧米諸国でも、このような報告から、ヒトの健康に影響があるかどうか評価が行われているところです。』と掲載。まだわからない部分も多いとも言えますが、避けておいた方がいいというのは間違いなさそうです。
各社HPの表現は様々ながらも「直火NG」
はごろもフーズは『缶詰をそのままあたためてもいいですか?』『あたためたい時には、缶詰を、直接、火や電子レンジであたためるのは、だめだよ。なかみを必ず、おなべやおさらにうつしてあたためてね。』
https://www.hagoromofoods.co.jp/knowledge/faq/
マルハニチロは『缶のまま直接火にかけることは熱い液体が飛び跳ねたりするなど、大変危険ですのでおやめください。』
https://www.maruha-nichiro.co.jp/inquiry/faq/001801.php
他各社HPを確認しても直火に関しては「想定した使い方ではないのでおやめください」などといった表現で直火を避けるよう書かれている。
おすすめはやっぱり湯煎
缶は熱伝導がいいので湯煎でもしっかり、早く温まります。温まり方も均等なのでムラなく楽しむことができます。しかもぐつぐつと煮る必要はなく、お湯が沸いたら火を止めそこに缶詰を入れて3~5分放置するだけ。
しかし直火のワイルドな感じも捨てがたい…という人のために
焚き火の上の網でワイルドに…とまではいきませんが、缶詰を直火調理するための便利ギアも存在します!それが「CROSS WARMER」という商品。
キャンドルの火を熱源とし、その火が缶の底に直接当たらずに適度な温度で缶詰を温めることができる優れモノ。直火で扱えるシェラカップなどにも使うことができます。見た目もシンプルでかっこいいので非常におススメです。